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日本ワインに酔いしれて  作者: 三枝 優
第1章 健司と美月
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山梨県甲州市 ぶどうの丘

もちろん、この状況である。

断ることもできたし、キャンセルしてもらうこともできたろう。

でも、真剣な瀬戸さんの眼を見ると、断れなくなった。

断ると、きっと悲しませることになる。

胸の奥を何かがチリチリと刺激する。

この感じはなんだろう。


”とりあえず、行って見るだけ行ってみましょう”ということにして、泊まるかどうかは保留。


車で結構すぐの場所だった。

というか、ここは・・・結構予約取れないんじゃなかったっけ。


山梨県甲州市ぶどうの丘。

小高い丘の頂上にある観光施設。

泊まったことはないが来たことがある。

「眺めがいいところですね。」

瀬戸さんは、ちょっと嬉しそう。

「ここはワインの試飲もできるそうなんですよ。温泉もあるそうですし。」

一生懸命アピールしてくる。



結局根負けした。


チェックインして案内されたのは、ツインルームの洋室。

「早乙女さん、ありがとうございます。」

満面の笑みである。

「ワインの試飲に行きますか?」


「その前に・・・コンビニに行っていい?着替えを買わないと・・・」


泊まるなんて考えてもいなかったから、全くの手ぶらである。

下着くらい買っておきたい。

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