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日本ワインに酔いしれて  作者: 三枝 優
第1章 健司と美月
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レストランで食事

レストランに食事に来た。

眺めもいいし、雰囲気もなかなかよい。

「素敵なレストランですね。」

「そうですね、以前に来たことがあるんですが美味しかったんですよ。」

幸い、空席があったのですぐに席に着くことができた。

店員にメニューをもらう。

ワインリストもついてきた。

「瀬戸さんはワインを飲んでもいいんですよ。」

「はい。でもまだお昼なので遠慮しておきます。」

瀬戸さんは、今日はまだ試飲もしていない。

ランチメニューから私は盛り合わせプレートを、瀬戸さんはビーフシチューを選んだ。

比較的すぐに料理が運ばれてくる。

「ほんと、おいしいです。」

ニコニコと笑う瀬戸さん。

だけど、なんとなく違和感がある。

なにか隠しているような・・・遠慮しているような・・


食べ終えてコーヒーを飲んでいるときに聞いてみた。

「瀬戸さん。午後もワイナリーに行こうかと思いますけど、試飲してもいいんですよ。」

「はい・・わかりました。」

「それとも、何か遠慮してます?」


すると、ちょっとうつむいて考えてた瀬戸さん。

ちょっと小さな声で、話し出す。

「私、飲むのならやっぱり早乙女さんと一緒に飲みたいなと思って・・・」

「う、、でも、運転しなきゃならないので。私に遠慮せず飲んでもいいんですよ。」

何か、悩んでいる様子の瀬戸さん。

「あの・・」

「なんですか?」

「え・・と。早乙女さん、やっぱり・・・・」

すごく言いにくそうに言う。

真剣な表情をしている瀬戸さん。悩みながら話していることがわかる。

何を言うのだろう・・・やはり、別の人と付き合うことになったとか・・・・?

それならそれでしょうがないが・・・

いや、まだ瀬戸さんと正式に交際したわけではないはず。

でも胸の奥で、チリチリと何かが棘を指す。


「やっぱりなんでしょう?」

「泊って行ったりしませんか?・・そしたら一緒に飲めますし・・・」

苦笑していう。

「いや・・・いまからホテルとか取れるかわからないですし・・・」

「じつは・・・」




「もう、ホテル予約しちゃったんです。」

「はい?」


いや、それは予想外でしたよ。

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