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日本ワインに酔いしれて  作者: 三枝 優
第1章 健司と美月
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甲斐ワイナリー 古壺 デラウェア 2018

「いらっしゃい~。」

「ひさしぶり、席空いてる?」

「大丈夫ですよ、こちらのカウンターにどうぞー」


約1か月ぶりくらいに”いい天気”にやってきた。

カウンターに案内されて座る。


隣の席の女性が話しかけてきた。

「ひさしぶりじゃん。どうしてたのさ?」

「久しぶりですね。高橋さん。」

「高橋って呼ぶな!!せめてミキにしろ!!」

「そんなに大きな声でどらなくてもいいでしょうに。自分の苗字なんだから。」

この店の店員にはミキちゃんがいるんだから、苗字でいいと思うんだけどなぁ。


「ミキちゃん。注文いい?」

「はあい、何にします~?」

「甲斐ワイナリーのデラウェアとヤングコーンのソテーをお願い。」

「はあい!」


山梨県甲州市 甲斐ワイナリー 古壺デラウェア2018。

ふくよかな香り。口に含むと強い酸。だけど角が取れてさわやか。


夏にぴったり。


「しばらく来なかったけど、何してたんだよ。」

「旅行に行って散財したので、節約してたんですよ。」

「ふうん、いいなあ」

「この夏は遊びに行ったりしなかったの?」

「ずーっと仕事だよ。遊びたいなぁ・・・そうだ!今度ドライブ行かない?」

「いやですよ、なんか峠道をドリフトさせられそう。」

「そんなんじゃないって。」

「じゃあ、湾岸を走った後に大黒PAに行くとか。」

「いいねえ~」

走り屋じゃないんだから・・

「そんなドライブ行きませんよ。」


でも、ドライブか・・・

新作ワインがあちこちでリリースされているし。

ワイナリーに行くのはいいかもしれない。


甲州か・・・・


でも、一人で行ったら怒るんだろうなぁ。

一応、声はかけておこうか。


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