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日本ワインに酔いしれて  作者: 三枝 優
第1章 健司と美月
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夜景

連投です

ディナーの後、スタッフの方にホテルの車に案内される。

高級セダンの後部座席。


瀬戸さんと一緒に、昼間に行った展望台に案内される。

いや、どこの展望台って言わなかったけど、なぜわかるのだろう。


「早乙女さん、夜景が綺麗ですよ!こっちに来てくださいよ。」

はいはい。


恋人の聖地。

案内板にはこう書かれている。

『満点の星々の下で夜景の中に踊るピエロが浮かび上がります。

この椅子に二人で座って小窓からそのピエロの赤い鼻を見つけると二人は結ばれるそうです。』


今日はきれいな星空で、、夜景も美しい。

ベンチの前にはレンガ造りの壁。そこに開いている小窓。


「さぁ、座ってみましょうよ。」

瀬戸さん。ノリノリである。


仕方なく、ベンチに座って小窓から夜景を見てみる。

ただ・・踊るピエロは・・よくわからない。

夜景が切り取られて見えている。

しばらく眺めていると・・

「あ・・あれがピエロじゃないでしょうか?ほら三角の帽子が見えますよ!」

「え?どこでしょうか・・・?」

「あ!鼻が光りました!赤く光りましたよ!」



瀬戸さんはとても盛り上がっていた。

うーん。私には結局わからなかった。



駐車場で、ホテルの車は待っていてくれた。

「すみません、お待たせしてしまって。」

「いえ、まったく問題ありません。夜景は楽しめましたでしょうか?」

「はい!とても素敵でした!」

瀬戸さんは、にこにこと満面の笑みである。


「そういえば、夜食に軽食を用意しているのですが、後ほどお持ちしてよいでしょうか?」

「ぜひお願いします。」

瀬戸さんは不思議そうに見てくる。

「個々の夜食。とてもおいしいんですよ。」

「へえ・・・そうなんですか」

ニコニコと笑う瀬戸さん。

展望台以降、やたらと距離が近い。

「楽しみです~。」

ちょっと酔っていないか心配である。




運転手の方はまた、話してくる。ちょっと困ったように・・・

「ところで・・・ご指示通りにいたしましたけど、本当によろしかったのでしょうか?」

「ええ、もちろんです。ありがとうございます。」

当然、そうしてもらわないと困る。

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