ココファーム ワイナリー 田島川右岸 2017
(瀬戸さん視点)
次に出てきた料理も美味しかった。
ホテルの畑で取れた自家製の野菜とのこと。
野菜そのままの味なのだけど、食べたことのないくらい美味しかった。
でも、こんなフランス料理食べたことがない。
素材そのままの味。
「次のワインどうしましょうか?」
気が付くとワイングラスはほとんど空になっていた。
ワインリストを見る。
フランスやイタリアワインもあるのだけれど、日本ワインもいろいろある。
馴染みのある名前のワイナリー・・・
「ココファームのワインも結構あるんですね。」
「はい、地元でも素晴らしいワインを作るワイナリーです。ぜひお試しください。」
ソムリエの方が勧めてくれる。
気になったワインの名前・・
「この田島川右岸って変わった名前ですね。」
「こちらは限定物でなかなか手に入らないワインになります。とても素晴らしい白ワインです。」
「これ、お願いできますか?」
「はい、かしこまりました。」
「私もそれにします。」
早乙女さんも同じものを頼んだ。
あたらしいワイングラスに注いでもらう。
ココファーム・ワイナリー 田島川右岸 2017
香りはブドウの香り高い、さわやかな香り。
口に含んでみる。
フルーティーな味。だけれど・・・何か特徴的な後味・・・
「おいしいです・・・香りが独特ですね。」
「そうですね、おいしいワインです。日本のワインらしからぬ味ですね。」
そう・・・まるで・・
「なにか・・・にわか雨のような香り・・」
すると、早乙女さんもソムリエさんもちょっと驚いた顔をする。
「素晴らしい表現です。こちらのワインは野生の酵母を使った独特の味わいのワインです。なるほど・・雨が降ってきたときの土の香りに似た香りかもしれません。」
ソムリエさんがやたらと感心してくれました。
ちょっと恥ずかしい。
料理が運ばれてきました。
「こちらは、地元のコシヒカリを使ったリゾットの上に、やはり地元の那珂川で取れた天然の鰻を乗せました。」
それって・・・フランス料理というより和食?
でも、とてもおいしい料理。
ワインとの相性もとてもよかった。
早乙女さんが言っていたけど、個々の料理は本当においしい。
60話ちょっと変更します。
過去の写真を調べていたら・・・・
水庭はダブルベッドの部屋だった。
そりゃあもう
瀬戸さんは舞い上がるでしょうね・・




