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日本ワインに酔いしれて  作者: 三枝 優
第1章 健司と美月
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サンサンワイナリー コンコード ガーネット

その晩、瀬戸美月は自分お部屋にワインを持ち込んで一人で飲んでいた。

飲んでいるワインは、長野県塩尻市 サンサンワイナリーのコンコード・ガーネット。

早乙女健司といっしょに行って買ってきたものである。

このワインは、ものすごい果実味と香りである。今まで飲んできたワインに対する思い込みを取り払ってくれたもの。

おいしい・・・

「また、一緒にいきたいなぁ・・・」

スマホをいじりながら悩んでしまう・・・

早乙女さんにメールするかどうするか。


ミキちゃんの言葉を思い出す。

「・・タイミングを見てぐいぐい行けば・・・」


思い切ってメールしよう・・・

「今後の週末、会えませんか?」


ーーーー



そのころ、瀬戸家のリビングでは家族会議が粉割れていた。と言っても父親と母親の二人で話し合っているのだが。

「やっぱり独身の男女が2人だけで泊りがけの旅行は良くないんじゃないか?何かあったらどうするんだよ。」

父親はだんだん心配になってきたのである。


電話で娘から旅行に行くので許可をくれ、とう電話をもらったときは驚き・慌てふためいた。

なぜか、その時代わって話を聞いた母親は、即時に旅行を許可するように言ってきた。

娘の剣幕と、妻の説得によりその場ではついつい良いよと言ってしまったのだが・・・

「だって、今どき女の子を旅行に誘うときに父親の許可をもらう男性なんて聞いたことある?きっと真面目な男性なのよ。」

「そうなのかなぁ」

「間違いないわよ。あの娘、男性に対する免疫がないんだから変な男に引っかかるくらいなら真面目な男性とお付き合いしたほうが良いわよ。」


2人共知らない事実がたくさんあった。

例えば、実はまだ付き合ってもいないということ。

例えば、相手の男性はアラフォーのかなり年上だということ。

などなど。


しかし、真面目だという母親の勘に関しては当たっているのであった。

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