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日本ワインに酔いしれて  作者: 三枝 優
第1章 健司と美月
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カフェで朝ごはん

「それで、前に行ったのはいつなんですか?」


今は、自宅から車で5分くらいのところにあるカフェで朝ごはん。

とりあえず、朝ごはんを食べながら話をすることにしようと説得してやってきた。

以前行ったのは、前の彼女とだというとさらに色々聞いてくる。

「5年くらい前だよ、支配人も久しぶりって行ってたでしょ。」

「そうだったんですね。」

納得したかな。

「で、前の彼女とはもう別れたんですよね?」

答えづらいことを聞いてくるよな。

「それは間違いない。」

何とか答える。


「で・・・前の彼女と旅行したときも、父親の許可をもらったんですか?」

そんなこと・・してはいない。

なんて言ってごまかそうかね。

”付き合っていたからそんなことしない”って言おうかと思うが、なんとなく嫌な予感がして言葉を飲み込む。


ちょうど、料理が運ばれてきたのでなんとかごまかした。

私がホットサンドで瀬戸さんはパンケーキ。

相変わらず美味しそうに食べる。


「そういえば、ホテルの夕食はフランス料理なのでそれなりの服装を用意しておいてね。」

「わかりました。楽しみにしていますね。」

ご飯を食べて機嫌が治ったらしく、ニコニコと笑いながら答える。

「それにしても、昨日から積極的だけどどうしたの?」

「そうですね・・ミキちゃんに言われてちょっと吹っ切れたことがあって。だから、自分に素直になろうって思ったんです。」

「はぁ・・。だけど、昨日の夜ミキちゃんと一緒のときにはあまり話さなかったけど、どうしたの?」

「それは、この間からミキちゃんの態度がなんか変だからです。」

「変?」

「早乙女さん、ミキちゃんと何かありませんでしたか?」

ちょっと考える・・

「何もないな」


ーーーー

(瀬戸さん視点)

そのあと、早乙女さんに車で送ってもらって帰ってきた。

本当はもっと一緒にいたかったけど、今日は洗濯など家事があるから無理だと言われてしまった。

でも、旅行に一緒に行けるので嬉しい。


ミキちゃんに言われたとおり、タイミングを見てグイグイ言った結果がうまく行ったのだろう。


父親から、大きな声で”ちょっと来なさい”と言われたが”後にして!”と自分の部屋に入る。


部屋の壁一面には本棚。そこにはぎっしりと漫画が詰まっている。

そう、瀬戸美月はオタクだったのだ。

いまでこそゆるふわ美人と呼ばれたりもするが、中学・高校はおかっぱ頭のメガネ。

全くもてなかった。

なので恋愛経験は全くなし。

恋愛に関する情報源は、ミキちゃんからの話と少女漫画からである。


”今日も行ってくれなかったなぁ”

机の上においてある少女漫画を手に取ってページを開く。

そこにはこんなシーンが描かれてた。

『おまえ、俺の彼女じゃないだろ』

『じゃあ、私彼女になる』

そうして抱きつく少女。


このシーンを何度も見て頭の中でシミュレーションしていた。

でも、言ってくれないのよね・・・

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