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カフェにて
私と美月は日曜日にカフェでお茶をしていた。
「それで、その後早乙女さんとはどうなの?」
美月にカマをかけてみる。
すると、暗い表情になる美月。
「あれから何もないんだよね・・まぁ私もあまり連絡していないんだけれど・・・」
「ふうん、じゃあ、自然消滅ってやつ?」
まだ付き合ってもいないはずではあるのだが。
「それは、絶対にヤダ。」
この娘がそんなに男性に執着するのは珍しい。というか初めてである。
窓の外に目をやりながら、美月がつぶやく。
「でも、どうしたらいいのかわからなくて・・・」
まぁ、恋愛経験ゼロだからねえ。
そういう私も、この間はものの見事にスルーされてしまった。
本当に彼女はいないのだろうか?
いっそのこと既婚者なのでは?
「どうしたらいいと思う?ミキちゃんは連来経験豊富なんでしょ。」
「まぁ、深く考えずタイミングが来たらぐいぐい行けばいいんじゃない?」
適当に言って見る。
私だってあの男を落とすのにどうしたらよいかわからないよ。




