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日本ワインに酔いしれて  作者: 三枝 優
第1章 健司と美月
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泣く娘をあやす

ボロボロと涙を流しながら・・・

「私、この間のお礼をしたくて、それでご飯にでもと思っていたんです。

 でも、でも、いつも都合が悪いって・・・

 もう、避けられてるのかなって。。。なんだか悲しくなって・・・」

「いや、避けてなんかないよ。最近いろいろあって忙しかったらね。」

「ほんどうですが・・・。避けてないんですか?」

「ほんとだって、さぁもう泣き止んで。ね」

するとさらに涙を増やして泣き続ける。

「わだし・・わだし・・・早乙女さんに嫌われたかと思って。かなしくて・・」

「嫌ってなんかないよ」

「ほんどうですか・・本当に嫌ってないですか・・・?」

「本当だって、瀬戸さんのこと嫌ってなんかないって」

「ほんとに、本当ですか?」

「本当だって。ほら、これ使って。」

ハンカチを渡す。


そのハンカチで涙を拭きながら言ってくる。

「じゃあ、今度一緒に遊びに行くって約束してくれますか?」

この状況でダメって 言えないよなぁ。

「う、、うん今度あそびに行こう。」

「約束してくれますか・・・?」

「約束する、大丈夫、これでも飲んで落ち着いて。」

超薄めに作ったスプリッツァーを渡す。

それを一気に飲み干して、聞いてくる。

「じゃあ、明日会えますか?」

「いや、明日は無理ですって。実家に行かなきゃならないし。」

すると、また涙をぶわっとあふれさせて聞いてくる。

「じゃあ・・・じゃあ、いつならいいんですか?」

有無を言わさぬ感じ。


まじかよ


「じゃあ、日曜なら・・・昼間だけだけど」

「ほんとですか?約束ですよ?」

「わかった、約束する。だから落ち着いて。」


その後、どうにか泣き止んだ彼女はなかなか帰ろうとはしなかったが

何とかタクシーに押し込んで帰らせた。


あぁ・・精神的にものすごく疲れた。


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