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日本ワインに酔いしれて  作者: 三枝 優
第1章 健司と美月
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朝帰り その2

朝、目をさます。

寝室を出て、リビングに入る。


そこには、布団にくるまって眠っている女の子。


やはり、昨日も瀬戸さんは突然寝てしまった。

いくら起こそうとしても起きない。

仕方なく、布団をしいて寝かせた。


まったく、困ったなぁ・・・と思って見ると。

枕元に、折りたたんだワンピースが置かれていた。


思わず、固まてしまった。

トイウコトハ、フトンノナカハ・・・・


いや、考えるのをやめよう。

Tシャツとジャージを枕元に置いて、キッチンに逃げ込む。

なんなんだ、この警戒心の無さは。


----

仕方ないので、キッチンで朝ご飯を作る。

リビングには、しばらく入れない。

瀬戸さんが、自分から起きてくるのを待つしかない。



やがて、瀬戸さんが起きてきた。

枕元に置いておいたTシャツとジャージを着ている。

「ごめんなさい、昨日も寝ちゃったみたいで。」

笑いながら、言ってくる。

あまり笑いごとでもないと思うのだが・・・・


「まぁ、朝ご飯でも食べましょう。」

「いいにおいがしますね。なんでしょうか?」

「自家製のスコーンを焼きましたよ」


今度は、瀬戸さんが固まった。

「え?スコーンって家で作るものなんですか?」

結構簡単ですよ。

「はい、クロデットクリームもありますよ。紅茶でよいですか?」


瀬戸さんは幸せそうに、スコーンを食べている。

クロデットクリームとイチゴジャム。

それと紅茶。

「おいしいです・・・カフェで食べるよりもおいしいです・・・」

「今日はパンとか買ってなかったので・・・」


その後、前回同様シャワーを浴びて、ワンピースのしわを伸ばす瀬戸さん。

一つ違う点があった。


「今日は化粧水は持っていているんですよ~。」

なんだって?つまり計画的犯行なのか?

「念のため普段から持っておいて正解でした。」

本当なのか、意図的なのか。


でも、ひとつ決めたことがある。

もう、瀬戸さんにはうちで酒を飲ませない。

絶対に。


それと、ワインを勝手に飲まれないようにダイヤルロックするボトルトップが売っているとこの間ネットの記事で見つけた。

誰が買うんだろうと思っていたが。何個か購入しよう。

なにか間違って投稿したので修正しました

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