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日本ワインに酔いしれて  作者: 三枝 優
第2章
251/268

中伊豆ワイナリーシャトー T.S

 柏木洋子は、路肩にバイクを停めてその建物を見上げた。


「マジ…?」


 ブドウ畑が広がっている。


 ワイン畑の中にそびえたっている建物。

 お城と教会を足して2で割ったような建物。


 ここは・・・


 静岡県伊豆市

 中伊豆ワイナリーシャトーT.S


 


 駐車場にバイクを停める。

(バイク置き場はどこか分からなかった)


 そして、建物の入り口に向かう。

 まるで、高級ホテルのようなエントランス。


 扉を開けると、ウェディングの案内が目に入る。


「いらっしゃいませ」


 これまたホテルマンの格好をした従業員に挨拶された。


「こちらの名簿にお名前をご記入いただけますでしょうか?」

「あ・・・はい・・・」


 バイク乗りの格好の洋子は、凄く場違いな気がして緊張している。


「では、ごゆっくりどうぞ。もしよければこちらの消毒用のお手拭きをお持ちください」

 記入が終わると、携帯用のウェットティッシュと思われるものを渡された。


「ありがとうございます・・・」


 気恥ずかしさで顔を赤らめながら受け取っった。




 すぐ右にある売店に入ると、観光客と思われるおばちゃんたちがワイワイとおしゃべりしながら売店を見てまわっていた。

 そのにぎやかな様子に、ちょっとほっとした。

 おばちゃんパワーに感謝である。


 売店は広く、たくさんの棚に多くの種類のワインが並んでいる。

 正直、たくさんあり過ぎて迷う。


 赤・・白・・ぶどうの種類や年度が異なっていたり。

 本当にたくさんの種類がある。


 見て回っていると、あるワインの棚に記載されているラベルが目に入った。


”サクラアワード2021受賞ワイン!”


 その下に書かれている紹介文。

 女性が選ぶワインコンクール。そのコンクールで受賞したらしい。

 甘口の白ワイン。


 そして、もう一つ。

 同じくサクラアワードを受賞したらしい白ワインがその横に並んでいた。

 こちらは辛口の白ワイン。


「ちょうどいいわ。せっかくだからこの2本にしよう」


 かごにワインを2本入れてレジに向かった。



 

 売店をでて、入口付近の案内板を見る。

 2階にはウェディングサロンがあるようだ。


 ここで・・・結婚式を挙げる人がいるのか・・・・



 上の階にはレストランもあるらしい。

 また、地下にはワイン蔵があるとのこと。




 だが、あまりにも場違いな気がしてそそくさとワイナリーを後にしたのであった。


 

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