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日本ワインに酔いしれて  作者: 三枝 優
第2章
232/268

お勧めのワイナリーを聞く

 早乙女健司は、隣の客にちょっと引いていた。


「おいしい・・・おいしいよぉ・・・」


 ショートボブの、かわいらしい女性。年のころは20代前半であろう。

 大もりのパスタを嬉しそうにほおばっている。


 以前話したことがある。

 最近引越してきたと言っていた。


 確か・・・名前は・・・


「柏木さん・・・だっけ? 美味しそうに食べるね」

「はい、最近は残業続きでろくなもの食べていなかったんですよ。ずっと、コンビニ弁当で」

「なるほど、確かに」


 健司も、若いころは深夜まで残業していた。

 緊急事態宣言の状況で残業続きだったとすると・・・想像するだけで、大変だ。


 柏木さんは、ロゼワインを口に含んでふぅ・・と息をついた。


「ワインも美味しいですね。美味しいワインも飲めるのがうれしいです」

「へえ、自宅では飲まないんだ」

「どんなワインを買っていいかわからなくて・・・お店に置いているのって海外のが多くないですか?」

「そっか、私はワイナリーに行って買ったりするからなぁ」


 すると、目を輝かせて聞いて来た。


「たしか、日本のワインに詳しいんですよね。どこか、近くでお勧めのワイナリーとかありますか?」


 健司は、ちょっと考える。


「う~ん、近くなら山下埠頭の近くに横浜ワイナリーっていうのがあるよ」


 すると、柏木さんは不満げに言う。


「ちょ・・・ちょっと近すぎません?もっと遠くがいいですね」

「え?それだと、車がないと厳しいですよ?車持っているんですか?」


 すると、眼を泳がせながら困ったように・・・


「車は無いんですけど・・・実は・・・」


 柏木さんは、恥ずかしそうに愛車の話をした。

 その話を聞いて、健司は納得した。


 笑顔で言う。

「なるほど。それなら、お勧めがありますよ」


「丹波ワイン Dela Gris 2020」


柏木洋子さんは、上記に出てきた女性です。

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