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日本ワインに酔いしれて  作者: 三枝 優
第1章 健司と美月
205/268

四恩醸造株式会社 「仄仄」 (ほのぼの) 白 2016

「ふう・・・お疲れ様」


 今日は、結婚式の衣装を選んできた。

 思ったより時間がかかった。こんなに時間がかかるとは・・・


「健司さん、疲れましたか?」

「ううん・・ちょっとだけ疲れたかな」

「じゃあ、今日は早く寝ましょう」


 さっと夕食をすましてしまう。

 今日の夕食は、オイル系のパスタにした。


「そういえば、昨日飲んだワインって結構アルコールが強かったですけど、あれ以上にアルコールが強いワインってあるんですか?」

「そうだね、ちょうどいいからこのワインを飲んでみようか」


 飲むワインは

 山梨県山梨市

 四恩醸造株式会社

 「仄仄」 (ほのぼの) 白 2016


「これ、ラベルの絵が綺麗ですね」

「そうだね、このワイナリーのラベルは美しい絵画が使われていて綺麗だね」


 グラスに注ぐ。

 トロっとした、とろみがかなり強い。


 香りは華やか。南国のフルーツのよう。

 口に含むと、甘くフルーティ。ブドウと言うよりも桃かパパイヤのような甘さ。

 でも、さわやかな余韻。


 しかしながら・・・


「なんか、口の中やのどが熱くなってきたんですけど・・・」


「これは、酒精強化ワインと言ってブランデーがブレンドされているんだ」

「えぇ・・?ブランデーですか?」

「だから、18度もあるワインだよ」


 結構アルコールが強いはず。でも、甘くて飲みやすい。

 ちびちびと飲むのがいいと思われるが・・・油断すると飲みすぎてしまいそう。


「なんで、ブランデーを足しているんですか?」

「もともとは、保存性を高めるためだよ。やはり参加しにくかったり腐りにくいからね。シェリー酒やポートワインが有名だね」

「シェリー酒って聞いたことがあります。ブランデーを入れたワインだったんですね・・・」


 この甘いワイン。食前酒としても食後・・そしてデザートワインとしても美味しいと思われる。


 ただし・・・度数が高いので要注意だ。


「でも、このワインはラベルにそんなこと書いていないですよね」

「度数は書いているんだけどね。知らないでがぶがぶ飲むと危険だね」


 ワインは飲む前に、ちゃんとアルコール度数も確認しましょう。

 あと、教えずに女性にたくさん飲ませてもいけませんよ。


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