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日本ワインに酔いしれて  作者: 三枝 優
第1章 健司と美月
204/268

111VINEYARD 鼓動メルロ・cuveeKODOU 2018

「他にも、最近できたワイナリーって知ってるんですか?」

「色々聞いているよ、鹿児島の霧島にできたとか、千葉県に初めてのワイナリーができたとか・・・でも、飲んだことはないけどね」

「へえ・・長野とかも増えてるんですか?」

「うん、例えばこれなんか最近できたところみたいだよ。試しに飲んでみようか」


 このワインは


 長野県塩尻市

 111VINEYARD


 鼓動メルロ・cuveeKODOU 2018


「なんでも、このワインが最初のビンテージらしいよ。ただ、ブドウはこのワイナリーで作っているけど、やっぱり委託醸造らしいね」

「じゃあ、ほんとにできたばかりなんですね」


 栓を開けると、香りが・・・あれ?

 メルローだけど、それほどキャンディー香を感じない。

 最近の日本ワインにしては、抑えめな香り。

 樽の香りとベリーの香り。


 口に含む・・・

 含んだ瞬間はさらりとした飲み口。


 だが、そのあとでガツンとしたボディ感。というよりアルコールの強い刺激。

 その後に柔らかなタンニンと果実味がやってくる。

 日本ワインには珍しく複雑な味わいだ。


 思わず、ラベルを見る。


 アルコール度数14度

 ちょっとアルコール度数が高めである。


 美味しいが・・飲みすぎると危険だろうか。

「前回飲んだのと、ずいぶん違いますね。こちらは結構熟成された感じがします」

「そうだね、最初のワインがこれだと今後に期待しちゃうね」



「でもなんか、アルコールが強いみたいですね・・」

「やっぱりわかるかい?ワインにしてはアルコール度数が高いね」

「明日、朝早いから飲みすぎはだめですよ。これくらいにしませんか?」


 明日は、結婚式の衣装を見に行く予定なのだ。

 なぜか、美月は張り切っている。

 以前はウェディングドレスに、こだわりはないって言っていたのだけど・・・?

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