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日本ワインに酔いしれて  作者: 三枝 優
第1章 健司と美月
202/268

岩手くずまきワイン 蒼(あお)

 美月がリビングのソファに突っ伏している。

「うぅ・・・疲れました・・・」


 今日、銀行やクレジットカードの名義変更をしたため忙しかったのだ。


 これで、名義変更が終わりではない。

 いろいろな通販サイトなどの名前やクレジットカード情報の変更が必要である。どうやらたくさんあるらしい。


「お疲れ様、今日はもう切り上げてはどうかな?」

「はい・・・そうしますぅ・・・」


 本当に疲れたようである。

 美月は健司と違って、引っ越しをしたことが無いようである。

 住所変更とかも初めての経験だろう。


 健司はグラスを出して美月の前に置き、ワインを注いだ。


 今日飲むワインは


 岩手県岩手郡葛巻町


 (株)岩手くずまきワイン あお


「この香り・・・もしかして・・・?」

「そうだ、小公子を使ったワインだよ」


 山ぶどう交配種である「小公子」を100%使ったワイン。

 美月の好きな、武蔵ワイナリーの小川小公子と同じだ。


「武蔵ワイナリーより、ちょっと酸味が強いですね。渋みもあります・・」

「同じブドウの品種でも、ワイナリーに寄っても違うし年によっても違うね」


 野性味あふれる味わい。

 濃厚な果実味。

 濃い紫がかった色。


 そういうところは共通である。


「そういえば、武蔵ワイナリーがまた新作を出すようだよ」

「え?ほんとですか?」

「今度はシードルらしい」

「うわぁ・・・楽しみです」


 お気に入りのワイナリーがあると、その新作は飲んでみたくなる。

 そして、ワイナリーに行ってみたくなる。


 日本ワインならではの楽しみ方である。

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