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日本ワインに酔いしれて  作者: 三枝 優
第1章 健司と美月
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第189話 おたる醸造 道内限定 みなさまのワイン 赤・辛口

「え?・・・本当?」

 

 美月は、スーパーマーケットに食料品の買い物に来ていた。

 普段はあまり使わない店。

 近所に用があり、ついでに寄ったのだ。


 そして、なんとなくワイン売り場を見ていて発見した。

 ちょっと驚きのワイン。赤とロゼがある。


 まずは、赤ワインを買って帰った。


----


「健司さん、今日はワインを買ってきたんです」

「へえ、どんなワインなんだい?」


 美月が持ってきたワイン。


 北海道小樽市 北海道ワイン株式会社

 おたる醸造 道内限定 みなさまのワイン 赤・辛口


 ラベルを見ると、キャンベルアーリーで作られている日本ワインのようだ。

 辛口と書いてあるが、キャンベルアーリーであるなら甘いだろう。


 実際飲んでみると、キャンベルアーリー独特の香り。

 口に含むと、やはり甘味・・その次にシャープな酸味がくる。

 赤ワインにしては独特の風味。

 色も薄いし、10%という若干低いアルコール度数も含めロゼっぽい感じもする。


 でも悪くはない。いろいろな料理に合いそう。

 冷やして飲むといいだろう。


 健司は、Smoked Oysterの缶詰を開けて皿に盛ってきて食べてみた。


「うん、結構合うね。なかなか美味しいと思う」

「そうですね。それでですね、実は驚きの事実があるんです」

「え?なんだい?」


「実は、このワイン・・・ ×××円だったんです!」

「えええ!?」


 安すぎて書けない値段。3桁円である。消費税を入れても1000円以下。


 ラベルを見返す。

 ちゃんと”日本ワイン”と書いてある。と言うことは日本産・日本での醸造されたワイン。

 激安である。


 それにしては、味は悪くない。ちょっと独特の味わいなので、普段ワインを飲まない人は驚くかもしれないが。


「それは安いね・・びっくりした」

「でしょう?その値段にしてはおいしいですよね」

「じゃあ、このつまみも・・・実は・・・」

「はい?」

「このSmoked Oysterの缶詰は100円ショップで買ってきたんだ」

「ええ?美味しいですよ?」


 お酒とつまみ。合わせても1000円しない。

 それでも、十分美味しい組み合わせであった。

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