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日本ワインに酔いしれて  作者: 三枝 優
第1章 健司と美月
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家ついて行ってイイですか?

関越自動車道路から圏央道に入る。

夕焼けがきれいだが、だんだん薄暗くなってきた。


瀬戸さんは、隣でぶどうジュースを飲んでいる。

「このジュース・・。ものすごくおいしいですね。」

「そのジュースのぶどうは、小公子という種類でワイン用のぶどうなんですよ。さっきのワイナリーでは、同じ種類のぶどうから作ったワインが作られているんです。

「そうなんですか、じゃあきっとワインもおいしいんですね・・・」

「瀬戸さんって、横浜ですよね。最寄りの駅はどのあたりですか?

 近くまで送りますよ。」


「このジュース・・。ほんとにおいしいですね・・・」


え?


質問に全く答えずに、じーっとジュースの瓶を凝視している。

「えー、、、瀬戸さん?」

まだ酔っているんだろうか?

「早乙女さんがさっき買っていたワインも同じぶどうから作られているんですか?」

「えぇ。まあ、そうですよ。好きなワインなので違う種類のワインを2本づつ買ってます。」

「そうなんですか、美味しいんですか?」

「おいしいですよ。ワインにするとジュースとまた違った味わいになるんです。」

「いいですね、飲んでみたいです!」

「あはは、じゃあ今度機会があったらいい天気にでも持っていきますよ。」

「そうですか・・・」


「瀬戸さんの家の最寄の駅ってどの辺ですか?近くまで送りますよ。」

もう一度、聞いてみる。




返事がない。



「瀬戸さん?」

瀬戸さんは、うつむいている。

あれ、大丈夫かな?今度は車に酔ったかな?


すると急にこちらを見て真剣な顔で言ってきた。

「あの!、このブドウで作ったワイン飲んでみたいんです!」

えーっと、どこで?


「家ついて行っていいですか!?」


はぁ?

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