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日本ワインに酔いしれて  作者: 三枝 優
第1章 健司と美月
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丹波ワイン Dela Gris 2020

 今日、健司は”いい天気”に一人で来ている。

 美月は、実家に帰っている。実家の自分の部屋の荷物を片付けるとか。

 おそらくは、さくらさんに言われて荷物を引き取りに行ったのだろう。

 まぁ、引越して部屋は広くなった。

 本棚も追加したので、ある程度は入るであろう。


「あら~、一人だなんて珍しいわね~」

 店員のミキちゃんにからかわれる。

「おまちどうさま~」

 頼んだ料理である、しらすと魚介のペペロンチーノ。

 合わせるワインは・・


 京都府丹波町 丹波ワイン株式会社 

 Dela Gris 2020


 オレンジワインだ。

 綺麗なオレンジ色。

 フルーティな香りでありながら、味はきりっとしている。その中に果実味を感じる。


 このワインならば魚にも肉にも合いそうだ。


 金曜日の夜。”いい天気”は結構お客さんが入っている。

 カウンターは満席だ。


「うわあ、綺麗な色のワインがあるんですね」


 隣の席に座った女性が話しかけてきた。


「そうですね。最近流行っているオレンジワインですね。特にこのワインはきれいなオレンジ色ですね」

「オレンジワインって言うのがあるんですね。初めて見ました」


 店員のミキちゃんが、料理を運んできて言う。


「この人ね、ワインはお店のスタッフより詳しいんですよ」

「へえ、そうなんですか」


「私、最近こっちに引っ越してきたんですよ。それで美味しいお店を探しにきたんです」

「じゃあ、ここは料理も美味しいからおすすめだね」


 カウンターの向こうから、常連たちがささやきあっている声が聞こえてくる。

「浮気だ・・・」「・・・浮気に違いない・・」


 浮気では無いです!変な噂は流さないで欲しい!

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