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日本ワインに酔いしれて  作者: 三枝 優
第1章 健司と美月
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ワイナリーに行こう! 埼玉県小川町 武蔵ワイナリー

関越自動車道路の上り線で帰っている。

途中、何度も休憩を入れる。


「大丈夫ですか?疲れていたら行ってくださいね。」

そう聞くと、瀬戸さんは微笑んで。

「大丈夫ですよぉ」

と、言う。

笑顔が、”にへらぁ”といった感じ。

だいじょうぶだろうか。



埼玉県に入り、上里サービスエリアで休憩をとる。

ミネラルウォーターを手渡すと、飲んだ後、ぷはあ・・といった感じ。

見た目以上に酔っていたのかな。

でもそろそろ、結構時間がたつから醒めてきているんじゃないかな。


もうすぐ夕方にはなるんだけど・・

何とか間に合いそう。


「瀬戸さん。あと一か所寄り道してもいいですか?」

「寄り道ですか?どんなところに行くんですか?」

「やっぱりワイナリーなんですけど。最近好きになったところでして・・・・」

「いいですよ。」

にこにこと笑う瀬戸さん。

「じゃあ、ちょっとだけ寄り道していきますね。」


嵐山・小川町インターチェンジを出て5分くらい。

そこに、武蔵ワイナリーがある。

小高い丘の上にそのワイナリーがある。

車を降りて売店に向かう。

瀬戸さんは、そこからの眺めを見ている。

「じゃあ、すぐ買ってきますね。」

小川小公子2本・小川猫小公子2本。

杉樽は及ばざるがごとし1本。

あとは、瀬戸さんにぶどうジュースを買う。

売店を出ると、瀬戸さんはまだ景色を眺めていた。


夕暮れ。ワイナリーから見えるのは、里山の緑と田んぼ。

カナカナカナ・・・


「綺麗です・・・」

「そうですね。ここの風景はとてもきれいです。春には桜も美しいし。」

「今日は、ありがとうございました。」

「いえいえ、では帰りましょう。」

「はい・・・」

トランクにワインを積み込む。

「これ、ぶどうジュースです。よかったら飲んでください。」

「ありがとうございます。」

車に乗り込み、高速道路に向かう。


さぁ、あとは瀬戸さんのうちまで送り届けるだけだ。





残念ながら、そうはいかなかった。


瀬戸さんが、ぶどうジュースを飲んだ瞬間にその後のプランが大きく変わってしまうのだった。

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