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日本ワインに酔いしれて  作者: 三枝 優
第1章 健司と美月
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閑話 サクラアワード 2021

注)時系列がおかしいのは目をつぶってください。


 パソコンでネットの記事を見ている健司。

 それを横から覗き込んだ美月が聞いた。

「サクラアワードですか?」


「そう、サクラアワード2021の結果発表がされたんだ」

「サクラアワードって何ですか?」

「女性の審査員によるワインコンペティション。つまりワインの品評会みたいなものだよ。もう、第8回になり有名になって来たね。

 特徴なのは、ソムリエとかの女性のワインプロフェッショナルによってブラインドテイスティングによってえらばれるんだ」

「ブラインドテイスティングですか?」

「そう、銘柄とかを見せないで味だけで選ぶんだ」

「へえ・・やっぱり男性と女性だと選ぶ観点は違うんでしょうか?」

「本当は違いがない、って言いたいんだけど。選ばれた結果を見るとちょっと違うかもしれないね。まぁ、審査員が意識して女性らしいワインを選んでいるのかもしれないけれど。飲みやすいワインが選ばれてる気がするよ」

「そうなんですか。それはいいですね」


”(心の声)男性のワイン愛好家を気取るやつらは、やたらと渋いワインや酸っぱいワインを喜ぶ傾向にあるので、そういう意味では女性の方が安心できるな”


「発表っていつされたんですか?」

「毎年、3月8日「International Women's Day」に発表されるよ。もら、リストが掲載されている」

「え?こんなにたくさんなんですか?数本なのかと思っていました」

「そうだね、各国ごと・カテゴリーごとに選ばれるからたくさんになるんだね」

「なにか・・・フランスとイタリアがずいぶん多い気がしますね・・・」

「やっぱり、そこは歴史なんだろうかね・・・」


「選ばれたワインを見ると、飲んだことのあるワイナリーが多いですね」

「そうだね、まぁ飲んだことのないところもあるので今度飲んで見ようという気になるね」


「前から気になっていたんですが・・」

「ん?なに?」

「今まで紹介されたワインって東日本のが多いですよね?」

「う・・・・そうかも・・・これからは西日本とか九州とかも飲んでみようか・・」



「それに、長野県や山梨県のワインでよく売っているのを見かけるこのワイナリーとかって今まで紹介していないですよね?

今回もサクラアワードを受賞しているようですけど。有名ですけど飲んだことないとかですか?」

「いや・・・飲んだことはあるんだよ。飲んだことは・・・」

「あら、そうなんですね。では、なんで今まで紹介していないんですか?」

「なんというか、個人の好みと方向性が食い違っている・・というか・・」

「つまり、気に入らなかったと」

「そんな、はっきり言わなくても(汗)」


 賞をもらっているので、多分美味しいんですよ。

 たぶん、私の好みとあわなかっただけなんです。きっと。

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