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日本ワインに酔いしれて  作者: 三枝 優
第1章 健司と美月
159/268

高畠ワイナリー 嘉 スパークリング シャルドネ

 今日は暖かい日であった。

 風呂上がり。

 火照った体に、冷たい飲み物。


 山形県高畠町 高畠ワイナリー

 嘉 スパークリング シャルドネ

 ハーフボトル。


 きりっとした辛口ながら、フルーティーで香りが華やかである。


「健司さん、前から気になってたんですが・・」

「ん?なに?」

「日本で、シャンパンって作っていないんですか?」


 なるほど


「シャンパンは、フランスのシャンパーニュ地方で作ったものしか、名乗ってはいけないって決まっているからだよ」

「え?何で決まってるんですか?」

「フランスの法律で」


 美月はポカンとしている。


「そんなことまで、法律で決めちゃうんですね」

「そうだね、と言いながら日本でも結構細かい法律はあるからね・・」


「じゃあ、シャンパンってシャンパーニュ地方のスパークリングワインなんですか」

「そうだけど、独特の製法があるらしいね。いろんなシロップをブレンドするとか」

「シロップですか?」

「そう、だから甘さをいろいろ調整しているみたいなんだ。詳しくはしrなあいんだけど」

「へえ・・日本でもその地方独特のお酒とかってあるんですか?」

「ワインじゃなければあるよ?」

「なんですか?」


「沖縄の焼酎で”泡盛”は地方独特のお酒だね」

「なあるほど、ワインはないんですか?」

「地方独特ってわけじゃないけど。北海道ではケルナーっていうドイツの品種のブドウを栽培しているね。寒さに強い品種なんだ」

「あ、気温で育てる品種が変わるっていうことですね」

「そうだね。最近は温暖化でだんだん変わっているって聞くけどね」

「地球温暖化ですか・・やはり環境は大事ですね」

「そうだね。そのうちワインが飲めなくなったら困るしね」

 実際、フランスでも問題になっているらしい。


「じゃあ、健司さんも車を電気自動車に変えます?」


 渋い顔をして、健司は答えた。

「それは勘弁してください・・」

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