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日本ワインに酔いしれて  作者: 三枝 優
第1章 健司と美月
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武蔵ワイナリー 動かざること山ソービニオン小公子2018

 今日の夕食は、ドリアにした。

 チキンライスを平皿に盛り、ミートソースをかける。

 その上にチーズをのせて、オーブンで焼く。


 ちょっと手間はかかる。


 でも・・・


「うわあ・・・」

 スプーンですくい、ふうふうと息を吹きかけてから食べる。

 熱々だ。

「これ・・おいしいです!」

「うん。体も温まるしね」


合わせるワインは・・


埼玉県小川町 武蔵ワイナリー

動かざること山ソービニオン小公子2018


「武蔵ワイナリーのワインですね!」

「美月は、個々のワイン好きだね」

「はい!小公子のワインが好きなのかもしれませんが」


 残念ながら、これは小公子だけではない。


「このワインは、小公子とヤマ・ソービニオンを使っているね。どちらも山ぶどうを交配しているブドウだよ」

「ヤマ・ソービニオン・・・動かざること・・・。駄洒落ですね・・」

 このワイナリーのワインは、時々こういうネーミングをする。


 濃厚な色。だけれどもいつもの小公子だけのワインとやはり香りが違う。

 口に含むと、樽の香りと酸味と渋み。その後にやってくる小公子の味。

 

 2つの品種を使っている分、佳織に複雑性が出てくる。


「このワイン、だんだん香りが変わる気がします」

「え?そう?」


 確かに。

 時間と共に、樽の香りと果実の香りが強くなり、酸味がまろやかになる。

 空気に触れると、だんだん変わることはあるがこんなに急に変わるとは・・


「本当だ。温度かな?それとも、空気に触れたからかな?」

「不思議ですね」

「いろんな顔が楽しめていいね」


 なかなかいいワインである。

 濃い目の味のドリアにもピッタリであった。

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