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日本ワインに酔いしれて  作者: 三枝 優
第1章 健司と美月
152/268

98Wines 芒 Nogi 白 2019

 まだ引っ越しには時間があるとはいえ、少しずつ整理を始めている。

 特に、使っていないものの処分とか。


「これって本当に処分するんですか?」

「まぁ、もう使っていないしね」


 処分する予定なのは、使っていないパソコンデスク。

 床に座って使うタイプであり、もう10年以上使っていない。

 ただのものを置くスペースになっていたものだ。

 リサイクルショップに持っていくために分解した。

「これって、長いこと使っていたんですか?」

「まぁね・・昔は使っていたけれどね」

 使っていた頃は、ネットも今とはかなり環境が違ったなあ。

 通信量を節約するため、深夜になるまで待っていたり。

 PCもタワー型を自作していた。

 でも、今は・・かなり環境が変わった。

 使うパソコンはノートPC。

 ネットも無線LANで快適である。


 このパソコンデスクも、明日はリサイクルショップ行きだ。

 ちょっと感慨にふけっている。


 夕食後に飲んでいるワインは・・


 山梨県甲州市

 98Wines 芒 Nogi 白 2019


 フルーティでいながら、ちょっとシャープ。

 酸味も程よく飲みやすい。


「このラベル、おしゃれですよね」

 とても、デザインが良いラベル。

 現代風・・・


「ワインのラベルも随分な洒落なものが増えたね、時代に合わせて変わっていくもんだね」


 時代は変わった行く。

 自分は変わらないけれど、環境は変わるものだ。


「私も変わりましたよ」

 美月がくっついてくる。

 その体温の暖かさが心地よい。

 私も変わったのかもしれない。


 少なくとも、今はとても幸せだ。

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