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日本ワインに酔いしれて  作者: 三枝 優
第1章 健司と美月
141/268

ホテル再訪

 大田原市から那須へ。

 平地には雪はなかったが、山道を登っていくとだんだん路肩にう雪が見えるようになっていく。そして、それが増えていく。

 ホテルに着くころには、路面にも結構な雪が積もっていた。今年はやはり寒かったらしい。クリスマスだったらホワイトクリスマスだったけど、仕事が休めないのだから仕方がない。



(美月視点)

「お疲れ様、着きましたよ」

 夏にも来たが、このホテルに着くと別世界に来た気がする。石造りの建造物。普段、こんな建物を目にする機会はない。

 特に、今回は雪景色。真っ白な庭の中に建物が点在している。

「凍っているので、足元にをつけてくださいね」

 健司さんが手を取ってエスコートしてくれる。

 ダウンを着こんでいるがやはり寒い。


 前回と同様、どこからともなく数人のスタッフが現れた。

「お待ちしておりました。早乙女様」

 やはり、顔パスですか・・・。これは一流ホテルだからこそなんだろうなぁ。

「お荷物をお持ちしましょう。」

「お願いします。」

 トランクから荷物を出してスタッフの人に渡す。

「では、こちらにどうぞ。」

----

「さぁどうぞ。」

 建物の中に入り、フロントに案内される。ソファの横にある暖炉。夏にはインテロアと思っていたのだが・・・実際に薪が炎を上げて燃えている。そのそばにいると暖かい。

 本物の暖炉かぁ・・初めて見ました。


「いらっしゃいませ、早乙女様。お待ちしておりました。」

「お久しぶりです。夏以来ですね。」

「いらっしゃっていただきうれしく思っております。」

そして、こちらを向いて挨拶してくれた。。

「瀬戸さま。また当ホテルにいらしていただき、ありがとうございます。」

 何と答えればよいのか。

「今日はよろしくお願いします。」

 ソファに座ると、暖かいハーブティを出していただいきました。

早乙女さんは、チェックインの手続きをしています。


「本日お食事は、メインダイニングでよろしいですね。19時からでよろしいでしょうか?」

「はい、大丈夫です。」

「お電話では苦手なものなどはないとのことですが、よろしいでしょうか?」

「はい、大丈夫です。」

「朝ごはんは、洋食と和食をお選びいただけます。」

「前回と同じで、和食でいいかな?」

「はい大丈夫です。」

「かしこまりました、他に何かございますでしょうか?」

「いえ、大丈夫です」

「では、早速お部屋にご案内しましょうか」

「そうですね。お願いいたします」



 案内された部屋は暖かかった。前回とは違う建物。

 リビングに入ると・・・そこにも暖炉があった。赤々と、薪が炎を上げている。

「健司さん、暖炉があります!」

 暖炉の前にはソファがおいてあり、そこに座ることで暖炉を見ることができます。


 窓の外は、一面の雪景色。真っ白な庭と、その向こうの林の木にも雪が積もっています。

 まるで、おとぎ話に出てくるような部屋。

 相変わらず、素敵です。


 このお部屋は、広々としたリビングと寝室。それとバスルーム。

 そして、寝室は・・・クリーンサイズのダブルベッドでした。

 ちょっと恥ずかしいです。



現実には年が明けているのに、作品中では、まだ年が明けていません。

本当に申し訳ありません。


投稿タイミングの計算を間違っていたのです。

反省中です。


あと、不要不急の外出はお控えください。

あくまで、フィクションの話ですので、ご配慮ください。

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