表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
日本ワインに酔いしれて  作者: 三枝 優
第1章 健司と美月
136/268

かぬま里山ワイナリー 里山の輝き(メルロー)

今日は、久しぶりに豚の角煮を作っている。


作り方は難しくはないのだが、時間がかかる。


圧力鍋があれば早くできるらしいのだが。




「健司さん、下茹でってなんのためにやるんですか?」


美月が聞いてくる。


最近料理を覚えることに熱心だ。


「豚の余計な油を落とすのと、下茹でによって臭みを抜くことができるんだよ」


「なるほど」


「余計な油を抜いたほうが、食感も良くなるしね」


豚肉を切ってから水につけ、生姜とネギも一緒に入れて茹でる。


これも臭みを抜くため。




ブロックのままでもいいのだが、今日は時間短縮。


30分くらい茹でた後、豚肉を取り出してお湯は・・鍋のまま冷ます。


別の鍋に下茹でした豚肉と新たなネギと生姜と八角。


そして、こちらも下茹でしておいた大根とゆで卵も入れる。


醤油・酒・みりん・砂糖を入れて落し蓋をして煮ていく。


あとは柔らかくなるのをひたすら待つ。


「こちらの、下茹でに使った鍋はどうするんですか?」


「あぁ、豚肉の油を冷ましてラードを取ろうと思ってね」


「え・・・ラードって作れるんですか?」


「うん、そうだよ」


冷えて固まった油を集めるとラードになる。




3時間くらい煮込んだら、そろそろ完成。




「時間かかるんですね〜」


「いや、もっと早く作る人もいるらしいんだけど。なんとなく煮込んだほうが美味しいかなって」


料理はこれだけでない。


先程作ったラードで、チンゲンサイときのこの炒めもの。


あとはブロッコリーと人参のサラダ。


「さて、そろそろ夕食にしましょう」




合わせるワインは・・


栃木県鹿沼市 かぬま里山ワイナリー 里山の輝き(メルロー)


開けてすぐは香り高いが、ちょと刺々しい印象もあった。


でも、半日くらいしたら丸みが出てきてとても美味しい。


いままで知らなかったワイナリーなのだが、偶然入手した。


新たなワイナリーを発見することは、嬉しいものだ。




それにしても、やはり赤ワインと豚の角煮と赤ワインは合う。




「こっちの炒めものも美味しいですね」


美月は炒めものが気に入ったようだ。


自家製の、作りたてのラードで炒めものをすると美味しいのだ。




「そう、来週行く旅行の準備をそろそろしないとね」


「そうですね。でも、何をすればいいんでしょうか?」


「着替えの準備くらいですよ。寒いですしね。あとは夕食に来ていく服くらいでしょうか」


「う・・・それは困りました・・何を着ればいいのでしょう?」




行く予定なのは、夏にも行ったリゾートホテル。


一応、ドレスコードがあるレストランでの食事である。


きっと雪景色を見ることができるだろう。




泊まる予定の部屋は、ホテルにお任せにしてある。


どんな部屋か・・今から楽しみである。



こういう状況ですが、実在しない場所への旅行です、


あくまでもフィクションということでご容赦ください。


ホントはワイナリーも紹介したかったんですけどね・・




ちなみに、状況が状況ですので


不要不急の外出は現実には避けましょう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ