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日本ワインに酔いしれて  作者: 三枝 優
第1章 健司と美月
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はすみふぁーむ Concord Dry Nouveau 2020

「ほんと、寒くなってきたね」

「そうですね、今日は特に冷えます」

リビングで炬燵に入りながら夕食を食べる。

こんな夜は、鍋物に限る。

今日の夕ご飯は、鶏肉を使ったなべ物。

「やっぱり、冬は鍋ですね」

「こたつを買っておいて正解だったね」


一緒に飲んでいるのは

長野県 東御市 はすみふぁーむ Concord Dry Nouveau 2020

この間、美月と一緒に長野県 上田市で買ってきたワインだ。

「このワイン、ヌーヴォーといいながら結構コクがありますね」

「うん、だけどDryと言っても甘みもあるね」

なかなかにおいしいワインである。


「今度、おでんとかもいいかもしれませんね」

「いいね。温まりそうだ」

「健司さん、おでんに合うワインってどんなのですか?」


すると、健司は困ったように考える。


「そうだなぁ・・・一般的に言われているのは・・・甲州で作られた白ワインかな」

いつもより、歯切れの悪い言葉に不思議に思う美月。

「酸の比較的しっかりしている甲州ワインならおでんに合うとは思う・・・けど」

「けど?」

「ほんとに個人的な意見だけど、こぶ出汁とワインを合わせるのは難しいと思うんだ」

「え?そうなんですか?」

「合わないワインだとね、海藻の香りとワインの香りがぶつかる感じがしてね」

「へえ・・・」

「合わなくはないワインは確かにあるんだけど、結構種類が限られる気がするんだ」

「あと・・・個人的な意見では、ご飯とワインも合わない気がする」

「じゃあ、そういう場合は何を飲めばいいんですか?」

「そんな場合は、素直に・・」

「素直に?」

「日本酒だったら、間違いなくこぶ出汁にもご飯にも合うね」


「なあるほど」

美月は、日本酒はあまり飲んだことはないが納得した。





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