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日本ワインに酔いしれて  作者: 三枝 優
第1章 健司と美月
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ワイナリーに行こう! 高速道路~長野に向かって

横浜から東名高速自動車道路に入る。

新しい高速ができてかなり楽になった。


「そういえば、朝早かったけどご飯はもうたべた?」

「いえ、コーヒーを飲んだくらいですね。」

「じゃあ、ちょっと寄っていこうか。」


海老名サービスエリアに寄って朝ご飯を調達。

パンとコーヒーを購入。

瀬戸さんはメロンパンを買っていた。


車の中でパンを食べながら、再び移動。

圏央道から中央自動車道へ。

その間、お互いいろいろ話した。

瀬戸さんは、OLで3年目とのこと。ようやく仕事を覚えて一人前になってきたとのこと。

いつも店に一緒に来ている、ミキちゃんとは高校の時からの友達とのこと。

そのミキちゃんに連れられて、通うようになったらしい。

料理がおいしいので、気に入っているらしい。

ちなみに彼氏はいないとのこと。

実家で家族と暮らしているそうだ。

私も自分のことを話した。

会社員でソフトウェア関係の仕事をしている。彼女はいない。

年齢は39歳のおじさん。

横浜の山のほうに住んでいる。などなど。


私と瀬戸さんは、そもそも”いい天気”でもほとんど話したこともない相手である。

なのでお互いのことは全く何もしらない。

なんで、こんな風に出かけることになってしまったかも謎である。


途中で適宜休憩を入れる。

藤野パーキングエリア。

釈迦堂パーキングエリア。


そして今は、諏訪サービスエリアである。

「すごいですね、湖が一望できますよ。」

ここはちょっと高台になっていて、諏訪湖が一望できるようになっている。

「長時間のドライブだけど大丈夫ですか?」

「全然平気です。早乙女さんの車って、長時間座っていても疲れないんですね。」

「あはは、そうかな。疲れたら言ってくださいね。」

「わかりました。」


今のところは、まだ大丈夫らしい。

正直、長時間のドライブで音をあげることが一番の心配である。

若いから大丈夫なのか?

若いっていいなぁ・・・。


再び車に乗り込んで、サービスエリアを出発する。

「まだしばらくかかるんですか?」

「いや、ここからだともうすぐだよ。」


そう、諏訪サービスエリアを出てすぐに長野自動車道に分岐する。

そしたら、もうちょっとすると、案内が出てくる。

塩尻インターチェンジ。


今日の最初の目的地だ。

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