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36+24)翼さん 1 2

40未満でしたが、2作合わせて超えてるから、とか。

きったねーの、オレ。

いーかげんにしろよ、オレ。

そんなこっちゃ、信用失うって、オレ。

一人称、オレだし、オレ。

ま、それは、いいんだけどね。

きったねーの、は、ダメですよ。


なら、謝る。


ごめんッ!


いや、ほら、あるでしょ?

自己評価と、他人の評価が、全然違う作品とか。

この詩が、まさしくそれの代表作(な、なんの、代表ッ?)であり、個人的に、好きすぎて、やっぱり、ここに入れちゃいました、えへへ。


って、笑ってごまかすな、っつーの。


仕方ないなぁ、本文、いってもらいましょうか?

でわ。



軽く紅茶とバケットを

噛みすぎないようにと舌つかいつつ

ブレックファーストいただく白い部屋


叶えられない夢の傷なでる 爪の

白い半月を艶めかしく想い

スプーンで囓る角砂糖の角を

白い蟻が出窓から眺めている


とつぜんあふれる紅茶味のなみだを

よみとくかしこい「翼さん」は

貴方を指差し言い放つかも知れない

「好きになったら、どうしますかッ!」


びっくりして蟻が小さな虫の庭へ帰る

エレガントなご婦人がいそいでやって来る

「翼さん、なんですか、大きい声で」

紺色のブレザーを着た少女マネキンを叱る




人形と呼ぶのか?

その赤き瞳に熱き情熱をたたえた

されど悲しげなまなざしを投げかける彼女を。


呼ばない。

私は彼女のことを「翼さん」と呼ぶ。


生きているのか死んでいるのかそれは知らない。

私には、

そこにそんなに大きな意味が、

ないように思えるんだ。


悲しみの数だけ、涙をこぼす幼さがもうないよ。

楽しくなくても笑うくだらない

追従を少し身に付けたよ。


今の世の中、生きていることに

何か意味があるんだろうか、とか?


酒をやめたので、秋の夜が長くて

4文字熟語で沈思黙考してしまう、とか?


あーあ、


すべてをぶっ飛ばすためにも、

喪服でダンスを踊れたらなぁ、

他人の目など一切気にせずに踊りたいから踊る。


すべての男が私に惚れないのかがわからない。

敬愛する父親の残した土地を守るために

色香だって使ってみせるわ。

でもそれで自分の純情が汚れるの。

深酒するしかない弱い心。

私のこと、惚れ切ってると信じ込んでた男の人が

そんな私に愛想つかして出て行こうとするとき、

馬鹿みたいに初めて、

私はこの人のことが好きだったんだ、

それに気づくなんて、

一体どこの古典恋愛よ。


長々と書いてしまったから、

もう、おわかりかしら?


この女の人がスカーレットオハラ、

私がリスペクトする唯一深紅の似合う女。


その涙までも紅かったに違いないと

私は信じている。

そしてだからそんな私だから、

深紅の瞳をした「翼さん」のことが大好きで、

スカーレットの瞳の色は

濃いブルーだったと思うけれど、

私はなぜか翼さんとスカーレット

を重ねて見てしまっていて、

1度なんてつばささんの手の甲に、

敬愛のキスをしたことだってあるくらいだわ。


モナリザの微笑だって及ばない

翼さんの微笑にも似た唇釣り上げ顔。

あの日いちどだけ見せてくれた

あなたのその奇跡の微笑みを

もう一度だけみたくて

私はあなたを手放せないのです。


それよりあなたの笑顔に私は支配されている?

翼さん?

だって

それだけを待ちつつけている

いつまでも…………いつまでも…………








お読みくださり、誠にありがとうございます。

またお会いできる日を楽しみにしています。

でわ。

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