56)惚れっぽい?……はい
私のエッセイ集(?)(『妄想甚だしい』だが、しかし、タイトルは、よくつけたなぁ、ホントじょうずと自画自賛、有る事無い事、無い事無い事の妄想しか書けてないもんなぁ)には、何度も何度も書いているのだが、文章が上手いって、天性みたいなところがあって、私は、文章が上手くないほうの人間である、と。
だいたい、文章の上手い人って、小学生の作文を書く時点で、上手い人だったと思うんだ。
で、私は、うそだろ、っていうほど、そのころから、文章が上手くなくてですね(な、なぜ、突然の『ですます』調?)、いまに至ってもこんな破調の文章しか書けないままなんです。
で、なぜ今日こんな話をしているかというと、そういうコンプレックスこそが、今日の詩のような短歌を寄せ集めて詩と称する、自称「短歌詩」に私を走らせた理由だから、です。
たぶん、私が自分の書く文章に、今みたいなコンプレックスを抱かずに済んでいたら、短歌調のリズムに言葉を乗せようという発想そのものがなかったのではないだろうか、と思われるからであります。(ですます調、で、書いてたから、である、って、書けなくて、であります、になった例)
本文、お読み頂きませうか?
でわ。
1
惚れっぽい 性は前から自覚ずみ
すれ違う眼で きゅんとして恋
惚れっぽい 笑っておくれよ あたしのことを
好きにならずにいられない性
え?なんで?惚れっぽいのは馬鹿なのか
「愛が怖い」と 変われないでしょ?
ビクビクと 怯えるこころに 愛はあり
いっそあたしに エロを教えて?
敬愛する 心に色気はないんだよ
好きが違うの エロがゼロなの
嫌なんです 酔えないこととかしびれないこと
頭がしゃきっとしていることとか
秋夜長 静かに飲むべき酒もなし
たまたま 好きとか 言ってくれるな
2
雨の夜 傘もささずに濡れている
濡れているのは 傘がないから
このままで 風邪をひいたら笑っちゃう
鼻水ぐずぐず 心はずくずく
雨降り夜 楽しみにした日もあった
2人の「好き」がかよっていた頃
月影に浮かぶあの日のあなたの微笑
忘れられない悲しみ蹴散らし
その夜から 好みを嘘だと言い張って
罪だの罰だの 牢屋に閉じ込め
ぶれるぶれる信じる心も
それでも好きなら 添い寝で寝かせて
目に見えない なくした悲しみ取り戻す
夜に飛ぶ鳥 一条 光が
3
たなびく旗 あなたがあの時私の心に
立てたあなたと抱き合うフラッグ。
醜いと あたしの心に爪を立て
意地悪い笑み 2人してバカ
魂が よく似ているんだと言ってたよね
ほかにいないから 死んだら追うわね?
もう二度と 会えない私の特別な
スキスキ大好き オーロラ 流氷
命さえ いらないつもりの恋でした
闇夜私はこころをさらわれ
灰色の 空より地に落つ悲しみに
凍えて 震えて 国道一七一号に死す
明日を待つ 悲しみ色の花が咲き
今夜散るなら 添い寝で寝かせて
お読みくださり、誠にありがとうございます。
またお会いできる日を楽しみにしています。
でわ。




