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(150)展覧会の夜
絵画が落ちた展覧会
叫びだす観察者が時を止める
階段を4階まで上って
窓から鳥居を見下ろす
駐車場には
何万頭の蝶が舞う
色とりどりの過去みたいに
恒星の光に散りばめられた
真夏の生き方を探すみたいに
そして蝶はすべていなくなる
くらま山まで死ぬために向かう
夜には鳥居だけが残る
星のないよぞら
へだてられた地上の
うす汚れた真実の光
光は光りつづけるだろう
信号が赤になっても
夜は進みつづけるだろう
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お読みくださり誠に有難うございます。
またお会いできる日を楽しみにしています。
でわ。




