43)「勤労感謝の日」ではない日
こ、これはなんというか、昨日の『ウヘヘヘヘ』の改訂版ということになるんだろう。
でもって、詩としての完成度は、おそらくこっちのほうが高いのだろう。でも、読んで頂いている数は(あきらかに、タイトルによる目立ち方の差なんだろうけど)、昨日の詩(?)の方があきらかに多い。
今日この詩をここにあげる必要があるのか(まぁ、毎回そんなことを考えているわけではないが)、という疑問も確かにあるのだが、いっとき凝ってた「なになにの日」シリーズ(まぁ、これは、「ではない」のだが)のひとつであるという点と、一人称が男目線という点が捨てがたく、ここにあげておきます。
まぁ、書き直しただけあって、昨日の『ウヘヘヘヘ』よりは、ちゃんと意味が通る内容にはなっていると思います。
語尾が「ですます調」になっているのは、なにか疚しいことがあるからかな?ウーン?
ま、とにかく、本文、お読みくださいませ。
でわ。
勤労感謝の日ではない休日。
「おれって、アラジンの魔法の精みたいじゃない?
起きたら、洗濯も終わってるし、洗い物も溜まってないし」
横で洗い物をしている私に
感謝の一言もなく、
冷たい視線を一瞥くれると
我が愛妻、
「キャラ的には、そうやね。ジャファーやったっけ、ジーニーやったっけ?」
「魔法の精は、ジーニー、ジャファーは魔法使い、わるものの」
「まぁ、どっちでもいいんやけど、そのへん。あたしは7匹の小人がいいな」
「?」
「………」
「え?なに?どういうこと?」
「キャラのはなし、寝てるあいだに靴作ってくれてるのは、可愛い小人のほうがいいの」
「……まず、はなしがごっちゃになってるよね、7匹の小人は、白雪姫、靴作ってくれるのは別のはなし。それに、小人はーー」
私の言葉にかぶせるように、
「7匹て、あんさん、小人さんのこと人あつかいしてまへんがな」
と、狼みたいな変な声で、
聞いたこともない関西弁で、
「違う、違う。君が、先にそういったからッ。それに今まさにそれを訂正しようとしてたところ…」
愛妻「ウヘヘヘヘ、
あんさん、そないなテンゴウゆわんといてくださいね。
うち、そんなかわいそうなこと、よおいいまへんえ」
私「な、なに、その気持ち悪い関西弁、それに『ウヘヘヘヘ』って、それ、わるもの笑いじゃない?あきらかに、君がわるものキャラやってるし」
愛妻「ウヘヘヘヘ
関西弁が気持ち悪いって、
あんさん、全関西人二千万人を今、敵にまわしてますねん」
私「違うって。そんなこと、ゆうてへんて。てか、そんな『ますねん』の使い方、せえへんやろ?」
愛妻「ふふ、やっとでたわね、あなたの関西弁、気取ってあっちの言葉ばっか使ってるんやないで?って、なんか、言葉つかいおかしいままじゃない?あたし……まぁ、いいけど、フーー、きょうもきんろう、おつかれさま、フーフーー」
って、私の隣で換気扇にむかって煙草の煙を吹き上げている彼女。
真横で吸いながら、匂いの嫌いな私に、まるで嫌な思いさせないなんて、なんて優しい吸い方するんだろ?
てか、匂いを消す魔法使える、彼女自身魔法使い?うそ、それとも心を見透かす、魔女?まさか?
愛妻「ウヘヘヘヘ、しらねーよ」
ただ、彼女、なんか今日を勤労感謝の日と
勘違いしてるみたいなんだけど
訂正してあげた方が良いのかな?
愛妻「…………知ってて、いってるの」
絶対、ウソなのは、私でもわかるが、
でも、
えっ?彼女って、ホントに心が見える魔女?
分かりやすかったでしょ?昨日のヤツよりは。て、どこまで、自信がないねん、この詩に?
ま、シャーナイか、ほとんど同ンなじやもんなぁ。
あ、お礼、お礼。
お読みくださり、誠にありがとうございます。
またお会いできる日を楽しみにしています。
でわ。




