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91)愛しても、伝わらない
騙そうとして目をそらすと
真っ白な雲の上に
いつかみた真実の世界が
あしざまに
あたしをみくだしていたなんて
少しも寒くない冬の寒さを
感じているみたいなもんだなぁって
ああそうか、
それなら
あたしの純情も伝わらないんだなぁって
だれもいないこの部屋で
たちまち賢い夜の梟を待っている
どのくらい遠くの森から
飛んでくるというのか
青葉を散らしつつ
ひびわれた苦しみや明日なき絶望たべてよ
それでも持つべきさみしさなんて
ないとあたしに教えてよ
騙そうとして目をそらすと
真っ白な雲の上に
いつかみた真実の世界が
あしざまに
あたしをみくだしていたなんて
少しも寒くない冬の寒さを
感じているみたいなもんだなぁって
ああそうか、
それなら
あたしの純情も伝わらないんだなぁって
だれもいないこの部屋で
たちまち賢い夜の梟を待っている
どのくらい遠くの森から
飛んでくるというのか
青葉を散らしつつ
ひびわれた苦しみや明日なき絶望たべてよ
それでも持つべきさみしさなんて
ないとあたしに教えてよ
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