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54)語らない竹(だけ)


食べかけの

意味を透き通して

雪の時間が夢に消えると


心に鋭く尖った一本の竹が

痛々しくも生えてきやがるんだ


歌なんて歌っている

場合じゃないと聴いても

振り払う悪口じゃないと

知っているけれど

歌い続けるよ


生きてるだけで

汚れて、ふやけて、傷つき、憤り、

生活をその綿菓子では

送れなくなった動物園。

臭くてボロボロになる夜を眠れずに

金色の朝陽が

空気中に眩しい水まで浮かべている


黄泉の国まで血つづきの

人よりも古い街の

一本の路を迷わずに泳ぐ

逃れる素手の力は

シクラメンの花を手折るばかり

あなたはなぜかそんな

感じ過ぎる悲しい嘘をつき

誰からも信じられない新しい罪を

背負い苦しむのか、恋に苦しむのか


許してほしければ

許してくださいと跪き

決してほんとうなど

語らないことだな、などと、

罪に苦しむのか、人に苦しむのか











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