表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

566/714

41)雪の日《改》


その願い、


なんねんぶりかに

積もって雪は

街を無音の

影絵に変えた


その願い、


車は止まって

どこにも着かない

なにもできない


その願い、


朝から晩まで

追おうとしたけど

届かなかった

それもまたいい

それも運命


その願い、


街はただただきれいな死化粧

突き刺す気もなく

私を殺した

あいつに逢えれば

泣いてもいいから

ゴメンと謝るつもりだが

白く静かなこの街は

悲しみさえも降り積もらせてる


忘れない、


テールランプの灯りが滲んで

車が少し動きだす


その願い、


シャトルバスも着かないだろう

関西国際空港への道


忘れない、


なんねんぶりかの大雪で

ここ大阪は覆われて


その願い、


泣きそうな声で叫んでも

届かないから黙るしかない


忘れない。









評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ