77)うつくし声のとどくあさ
この詩のタイトルで使っている「うつくし声」。(ごえ)とにごるんだが、私の造語です。
ずいぶん昔の詩(はるか昔すぎて、その詩の残骸もない)のタイトルに使った記憶があり、その自分が作った言葉が妙に気に入っていて、いまだに覚えているというわけです。
だから、正しい使用方法ではないのですが、あえて「ない言葉」を使っていますので、悪しからず。
でわ。
本文お読みくださいませ。
ゆめへ行きたいという声が聞こえる
ひとりがかなしい雨のよる
とおい旅にでるのはいましかないと
たましいのいちばん深いところで
『天国』の文字が点滅する
あかいろの危機をつたえるりゆうで
あいを追いたいといううつくし声
あなたに逢えない雨のあさ
つらい人生なんかかつてしらないと
できかけのたましいのあんいな
『好き』の感情が大声をあげる
晴れ色のきもちをただあなたに伝えたくて
雪色のきれいな青春というさすらいの日々を
とおくからながめてはうつむくだけ
『好き』がかなうゆめはね、
ゆめだからオレンジ色の鮮やかな情熱を
私の恥ずかしい傷口にすりこもうとして
あまりの痛みにもうやめてと叫ばせたりする
涙をながすすがただけ
けっしてだれにもみつからないこと
それは私のさいごの矜持
「泣きたいときは笑おうときめた」
ゆめへだって 行けなくてもいい
ただこのこころねをたいせつに生きよう
このよでだって 報われなくても
ただこのこころねをたいせつに生きよう
お読みくださり、誠にありがとうございます。
またお会いできる日を楽しみにしています。
でわ。




