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378)生きてもいいわと、言って欲しかった。


生きてもいいわと

貴女の口から聴きたかった。


メーテルリンクの青い鳥みたいに

最後は、貴女こそが真実の愛なのだ、と、気づいて。


あの髪の毛振り乱して泣いてた

夜を忘れさせてよ?


この部屋にはハートのかたちの

氷がそこここに転がっていて、寒い。


ふたりして、ふたりとも

人ではなくなってしまったあの深夜。


やはり忘れられない、すべて晒すような、

街を揺らすような、恐怖に震えたふたり。


そして絶望の顔を貼り付かせて

お互いを罵りあったふたり。


(それも今となっては、懐かしい想い出……)

そんなわけもないけれど。


今夜、夜になって降りはじめた雪は

きっと美しく街を覆うのだろう?









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