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90)瞳の行方


あの時計は今はもう札幌あたりに

転がっているだろうか


砂浜のボタンがまだ鳥取の近辺で

埋没しているみたいな世紀末


そういえば《少女》を革命するアニメが

20年以上前に流行ったけれど


20年経ったいま

《少女》は革命されたと言えるのだろうか?


どんな嵐の夜も

眠れなかったまぶたも


いつか綺麗な想い出に

変わる日がきっと来ると


尚も信じている、信じている

今日も信じている、信じている


正義の瞳はもう大阪あたりで

眠っているだろうか


あゝ、僕は知っている

深淵の黒い月光を。


そういえば彼女の歌う

奄美大島の歌は青い光で


空と海を切りとっていた

なにも知らせずに、ただ蝶も舞っていた









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