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86)いさぎよい色づかいの蛇



あたたかい色の

太陽の

朝、


心臓は

針金で

編んだ

さみしさの色をしている。



すっかり

青ざめた

希望は、

真実の蛇の姿を晒して

ゆらゆらと怯えながら揺れている。


朝露の涙、


蜘蛛の糸、


高い空の雲。



恨みながら泣きつかれた恋の歌も。



切り取られた瞳、


這いよる失恋のメロディー、


焼き尽くされる喉元。



幼き絶望たちは叫ぶ


世界の終わり


ふりそそぐ希望の小雨の中


見上げる蛇の黒い目が光る


子どもたちの姿をした


神さまみたいに光る


いさぎよい最後の時代


忘れずに


ひっそりと


始まる。








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