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66)夜明けの猫


猫が

さわがしくて

あたし

朝っぱらから

ざわざわする

あたし

窓を開けて

空を見上げる


はだかの感性が

ひらひらと

すきとおる赤色で舞っている

空気がびりびりして緊張感まっくす


だれだって

泣きたくなるんだ

そんな感じで

漏れそうな声を抑える


ほおに

水滴を感じる

いや、涙なんかじゃないです

狐の嫁入りかなにか

ですかねぇ


空のてっぺんの孤独に

空のヤツが泣いてるんですかねぇ


そんな美しすぎる嘘を嘘と

みんながわかっているのなら


あたたかい情愛を

抱きあって

向きあって

心を絡ませあって

なにものにも怯えない

悲しみにもひるまない

この道を立ち止まらない


そんな

正しい嘘を

つきとおしたいとおもう

泣かされてなんか

やらない

朝焼けになんか


猫がどれだけ

綺麗な顔をしてても

なんにも

知らないふりしてる

あたし

それでいい









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