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123)麦に命があるのなら
この、タイトル、パクリっぽいよねー。
やだね〜。
でも、ないような、ないにしても、パクリではないから。
って、なんの宣言、やねん?
なにを、書ければ終わるのか
収穫の秋は、やって来るのか
風だけ、吹き荒ぶこのビル街で
詩人として生きる理由、なんて、なにもない
その絶望の、あからさまな麦の穂が
キラキラと、聖域の心に舞い上がり
ひとりで生きても、生きてはいけるけど
あのときと比べて、それを生きていると言えるのか
私は愛に、耐えていた
耐えていた、と、思っていた
ある日突然、悲しみはやって来て
私の幸福を、のきなみ刈り取っていった
だから、今は、覆う影の寒さに震える
ただ昔を思い出す亡骸のように、
麦の詩を書いたあの日々は、はるか遠く
二度とかえらない、桜色の日々を思い出す
お読みくださり誠に有難うございます。
またお会いできる日を楽しみにしています。
でわ。




