表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

5/712

47)月光

よりぬきものなので、季節が、合いませんが、悪しからず。

このうたは、秋ごろ書いたと思われます。

よりぬき『秋』さん、だけに。うそッ!ごめん、うそです。

詩は、普通にマジメに書いていますので、ごゆっくりお読みください。

でわ。


いちめんの漆黒の空に

銀色絵の具を 振りかけて

秋 星座 またたく 地上には すすきゆらす風


高校の制服も冬服となり

詰め襟が真面目そうに通学バスから降りる


昼間の手強い強敵のような暑さが

嘘でもあるかのように消えていき

一日を そこそこ懸命には生きたはず

散歩道 軽やかにリズムをとって歩くと

懐かしい夕餉の匂いが

あちこちの家家のシルエットからもれてくる


いままで泣きたいことはあったけど

死なずにはいさせてくれた誰かさん

それを神というなら神さんに

この 星空えがいた透きとおったデッサン力ふくめ

甘ったるい憧憬で手をあわせて感謝する


少しならだまされてあげてもいいよ

このくちびるうばいたいとかはダメだけどね


いちめんのすすき野をわけいって河原に出る


静かな水の流れが

さやさや さやや さやさや、と

うっすら白銀色のささやきを


風に揺れるすすきの穂が

しゃりしゃり しゃりり しゃりしゃり、と

ほのかな黄金色のささやきを


二重奏で奏でてくれている


いままでの均等だった年月

平凡とか異端とか賞賛とか苦悩とか

喜悦とか懊悩とか号泣とか大笑とか

人型としてすり抜けてきただけかと観念していたが

けっしてそうではなかったと今夜答えをもらったよ


いちめんの漆黒の空に

白色絵の具で 円 描く

月あかり かがやく 地上には すすきゆらす風


試したのは月光

さあ あしたも降りそそげ





お読みくださりありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ