表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

43/714

63)青空とオレンジのあまずっぱいかおり


オレンジのかおりする緑の丘に


やってきた。


「そらがたかくてあかるい青だね」


なぜあらためて?とくちにもせず

かるく眼で訊いてそっぽ向く。

そんなに冷たいたいどないんじゃない?

そう、いってやりたいけど

いまはそのときじゃないから

あたしのくちよ、だまっていろよ

「いそいではしって、ころばないでよ」

「だいじょうぶ、ガキじゃないんだからさ」

と、なのにおおごえあげてはしりおりていった。

まるで、ガキ、

田舎道、

女の子、ふたりのほかはだれひとりいないなぁ

ってかんがえてると、

ミーナも同んなじことおもってたみたい

急にたちどまってふりかえって

あたしをまって、

あたしのよこに並んで立って

オレンジ畑にむかって

「あなたが、好きだぁーッ!」

って大声で。

そりゃ嬉しいけどさ、

「あ、あなたって……

ちゃんとなまえがあるでしょう?」

(ちーちゃんがすきです……)

こえ、ちいさすぎ。

ていおうと尖らしたくちびるを

くちびるでふさぐって、やるじゃん、

大好きだよ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ