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55)過ぎ去りし夏の音


ほろ苦さあじわう咽喉で飲むサイダー



雷鳴がとおく聴こえた塔の影



自転車で赤い虚空をみあげてる



夕ぐれに染まる胸にもいない君



逢いたくて月も震える街の空



風鈴がいつか止んだらギター弾く











──────────────────────

すこし前に書いた『過ぎ去った夏』という俳句(の、つもり)の姉妹です。


みるひとがみたら、とても仲のいい姉妹だね、って言ってくれるかもしれない。

そんな、関係性。


読み比べていただければ、さいわいです。





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