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50)許しの世界


傷つきたくないから

傷など負わなかった

夜が明け

くらくら揺れるまだ弱い日の光


月光ふりそそぐ音が

すっかり聴こえなくなるころ


沈黙は

金属よりも硬いのだと

君が

教えてくれた


もはや美しい

仏のような小さな君が

路地を入っていくと

ますます小さくなり

『なむあみだぶつ』

ではなく

『なみだはふじつ』

と両手を軽く合わせ

感情をひたすらにかくし

消えてなくなる

夢で泣いた


起きてみても

泣いていた


そんなあけがた

君の

爛れ切ったのどもとに

小指の爪先でも触れられたなら

濃霧みたいな嘘ばかりが多い

このおだやかであたたかな空気をよそおう

寝覚めのいい朝の街で

君の口から吐き出される

氷の刃で私を切り裂いた

あの裏切りも

初めて許せる気がする










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