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105)悪魔に誓ってしまった女


許し続けて、生きて

地平線の向こうに連れて行ってもらって

かたてまにやって成功する才能があるって、

指くわえて憧れてしまいます。

金や銀のスプーンやお皿を

使っても使わなくても

自由だからいいけれど

悪魔に魂を差し出した私には

翼を広げることなど

できやしないから

あの青空よりもきよくすんだあなたの

ただあなたの瞳を

見つめて

そしておもむろにあいをささやいて

そしてふたりいつもひとつでありたいのです。

半円がふたつ合わさって

真円となるみたいな

そんなひとつでありたいのです。

許し続けて、生きて

地平線の向こうに連れて行ってもらって

かたてまにやって成功する才能があるって、

指くわえて憧れてしまうあなたです。

でもわたしだって、言ったって、

許されないから、死ぬとか

そんな女では無いので

なんとかあなたと真円になるために

ちゃ〜んと、心をととのえて、

悪魔にだってなってやるのです。

金や銀の月や星の煌めきを

見上げても無視しても

関係ないからいいけれど

悪魔に魂を差し出した私には

視力などなくて、もう、この目には

あなたしか見えないのですから。



でも、悪魔になったわたしを

あなたは選んでくれないでしょうね。








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