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69)『寂しい』は無視するに限るね
寂しいと
口に出すのがくやしくて
ぜんぜん寂しくないふりをする
吹かれ堕ち
桜の花の無残たる
汚れた悲しみなんかが好きだし
憎みたい
人ならいっぱいいる夜に
憎むきもちを悲しんでいる
《約束》を
誓われた嘘に気づいても
知っててすがった、弱いってバカだ
『寂しい』が
神の御手だと言うのなら
そんな運命、ですら、無視する
そんなこと
だれでもそうだろ、幸せに
『寂しい』なんて邪魔だと知ってる
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この線で、ちょうど200文字なんだけど、ちょっと、線だけ書いて終わりっていうのもちょっと違うんじゃないのかと思って。
でも、なにを書くわけでもないんだけど。
一応、詩に触れるとすると、べつに本気で『寂しい』を無視できると思っているわけではないのですがね。
そんなやせ我慢でもいいので、強さが欲しいなぁ、って。
それだけ。




