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48)虹の恋


それが、8色の虹という、

異人のまなこ

だから


喜ぶ、

くだらない、好かれたという自覚よりも


喜べない、

自分が好きな夜に、なんのために

酔わされる?

赤いブランデーの

異国の、丘の、シュロの、木の、匂いの



風も、吹くの

だから



8色の虹と太陽が

ハハ、

少し眩しいや


空から降る

跳びはねる光を待って

ままならない、

恋や愛を楽しみにしたい


わずかばかりの、微かな恋人の笑顔を

幸せの理由にしたくないの

えっ?

だから、ね?


その、突然の笑顔のおすそわけ、

いらない


ねぇ、どこへ行けばいい?


棘が刺さる、

柔らかい掌の温度があり

しかも

ぐしゃぐしゃの、泣き笑いのあとの

不思議な引き笑い

のかすれる声にも刺さるの

だから


私の、

愛なんて

私の肉体の中から、いつもこぼれ出すの

だから

私の、

足下には、愛の海が作られるの

だから

ここら、一帯に広がるのは

愛の成れの果て、悲しみの海なの

だから


それに、濡らされないのが希望

いちばん大切な夢の予感だけ、信じないなんて

なんだ、まるで化け物なんじゃないか、私



だれが、私の鍵を、持っているのだろうか



だが、遠くに、薄っすらとみえる

涙の雨のあとに、掛かる8色の虹と

その、運命のかたまりが震えているけど

その、時間の流れが無駄になると

したら正しい、よこしまな過去が

よこしまなまま、修正されていないからなの

だと、聞くよ


だから、かな


まにまに、

夢の成れの果てを楽しみにして

やって来たと、逃げ出したくても

逃げないことだけは、ええ、絶対に誓うの

だからと


たましいを震わせながらでも

ここに、この、光待つものが

照れならでも立っているの

だからと








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