51)少女よ、荒野を目指せ!
一個前の詩と、タイトルだけよく似てる。
でも、内容は全然違う。
どうしてこんなに似たタイトルをつけたのか、あまりよく覚えていない。
こっちの詩は、けっこう朝早めに書いた記憶がある。
早朝6時台くらいかな?
だからって、こっちのが、あっちのより好きってことでもないんだけどさ。
ボーイミーツガール
少年は、少女に出会い、
そして、
物語りは、始まるのです。
それは、
たとえば、
恋愛の物語りだろうし、
たとえば、
友情の物語りだろうし、
たとえば、
そこから始まる
復讐の物語りであるかもしれない。
とにかく、
どんな物語りも、
ボーイミーツガール
そこから
始まるのだと
私たちは
知っている。
ボーイミーツガール、
でも、
考えてみてください。
それは、
少年「が」少女「に」出会う、
物語り。
少年「が」少女「を」見つける、
物語り。
なら、
少女、は?
少女は、ただ、
待ってるだけなの?
ノー。
そんなの、ダメだ!
少女だって、
少年に見つけてもらいたくて
いつだって、
どこでだって、
着飾っているのよ、
視線を流しているのよ、
好きって言わせようと
しているのよ。
なんでも知ってる顔してさ、
ぼーや、あたしの翼にくるまれなさい、
とか。
って、か?
ノー。
そんなのダメだ!
それは、男の人が求める
「いい女」だろ?
私は、そんな
都合のいい女では、いられないんだ!
バカだから、
でも、
いいよ。
私なら、
少女が、奪い盗るように
少年の心を手に入れる物語りが希望。
少女「が」少年「を」見染め、
少年に、直球で告白する物語りが希望。
少女が、全てを捨ててでも
少年を、悪女から守る物語りが希望。
私なら。
物語りは、
少女から始める。
それは、
少女が待つ者ではなく、
少女が選ぶ者になる物語り。
ああ、そうだよ。
言っているよ。
少女よ、荒野を目指せ、
って、
言っているよ。
だって、おかしいだろ?
どんないい女では、あっても、
男の人を惑わす大人の女では、あっても、
お城の中の
花壇の花のよう
守られることを望んでいる、
そんなの
私じゃないからね。
だって、
嫌だし。
だから、
私は私自身に
こう言ってやるんだ、
少女よ、
荒野を目指せ!
って。
夢みる頃を
過ぎたとしても。
お読みくださり誠に有難うございます。
またお会いできる日を楽しみにしています。
でわ。




