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311/714

36)少女は、荒野を目指す

本来なら、ここに載せない詩なんだけど、ダメなんだけど、この詩、好きすぎて 36)だけど載せてしまいます。

ルールを守れない人で、ごめんなさい。


でも、良い詩だとは思うので、お読みくだされば幸いです。


天使だって、

死ぬんだ、って。


それは、

凍りついた川の岸辺に

天使の肉体がたどり着いていた。

なぜか、

人が、

人の心を、

疑い、

恐れる、

荒野の街の、

夕間暮れ。


それは、

もはやぬけがらとなった天使のことを

横目にみて、

1度だけ立ち止まったときのこと。


なぜか、

その天使をみていると

涙のような水が流れた。


首をかしげてみたが

その天使に見覚えはない。



あたしは駆け足で、

急な坂道を登りきる



君との約束の場所、

丘の上の公園に行く着く



待っても、待っても、来ない

君の、

吹く風にも似た

かすれた声だけが頭の中に聴こえる。

空から降るそれは、

あたしの聴きたくなかった

幻のの声だろう。




そうなのか?


さっき見た、

流され、凍って、棄てられた、

天使のぬけがらが

君の、

ヤツにすべてを奪い尽くされたあとの

今の心の姿だったのか。


さぁ、

ほんとうのことなんて、

わからないさ。


ただ、ひとり、待っていても。



丘の上の公園の、

樹々の枝を揺らす冷たい風、

吹き止まず、

ただ茫々たる眼下の荒野の街へ

吹きおろす、


風、吹きおろす、


風、吹き止まず、


砂塵さじんのなか、もはや挑む心もなく、

けれど、なぜか、

あたしはこの街を、すてない、

風塵ふうじんのなか、目を伏せ、ひとりでも………




ひとりでも

ただ

君を待ち

立ち尽くす






お読みくださり誠に有難うございます。

またお会いできる日を楽しみにしています。

でわ。

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