43)こ、い、のうた
ちよと、疲れぎみ。
パトラッシュ、僕もう疲れたんだよ。
そして、えいえんの眠りに。
そんな詩、こんど書いてみよう。
街の灯が、ダイヤモンドの硬質を
つらぬきとおせばカッコ良いのに。
飛んで虫。ふところに入るちょっと待て、
いまのは蛾ですか、蝶々でしたね?
彷徨える、大大阪のミナミのほう
さんかく公園あたりで死ぬふり。
野蛮だと、言われた愛をもってして、
モンテカルロについて行けない。
すべからく、みよや、きけよや、心の目と耳。
あたしの本音は、なかなか遠いぞ。
荒野でね。恋を乞うてるわけですよ。
この身、粉にし、こんなにいちずに。
パッと来て、いいとこ取りして、帰っちゃう
そんなヤツでも、あたしのいい人。
忘れない。忘れられない、最愛で。
好きすぎ、怖くて、告白れなかった、クククク。
あんな情、熱をもってたあの頃は、
たしかに『夢』とか、可能な未来さ。
倒れ込み。アスファルトほおに冷たくて、
このまま氷雨に溺れて風邪ひけ。
置いて行き、すり寄ってくるのがまるで猫。
あたしの心をもてあそぶ猫。
はじまりの、合図が聴こえず、あきらめの、
悪さで、とことん、あがいてみせるわ。
ちょっとだけ。いい?恋の定めて、あるかしら?
ただ好きなだけッ!だけじゃ、損なの?
損てなに、得てなんだよ、なんなんよ?
恋の盲目、舐めてんじゃ、ねえ!
お読みくださり、誠に有難うございます。
またお会いできる日を楽しみにしています。
でわ。




